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山口むかし話 その8
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すると和尚さんは
「そいじゃぁ、ぼつぼつ弱ったあげくに、すぅっと死ねるような薬をあげようかの。七日間、ごはんに薬をまぜてたべさせるのじゃ。
その間は姑がどんなに無理を言うても、はいはい、ちゅうて言うとおりにするんじゃぞえ」
と、言って薬を嫁に渡しました。

嫁は寺から帰ると、三度のごはんのなかに薬をまぜて姑に食べさせました。そして何を言われても、はいはい、で通しました。

そのうち七日が過ぎましたが、なかなか姑は弱りそうにもありません。
それどころか、おかしいほどに優しくなってきました。
そこで嫁は「死ぬまえにゃ仏のようになるちゅう話じゃが、それになるのに違いない」と思って、また和尚さんにそのことを話しました。

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