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山口むかし話 その18
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その、よく晩のことでした。
おしょうさんのへやのしょうじをたたくものがいるので、あけてみると、きつねがおりました。
そして、ゆるしてもらったお礼にと、みごとな鯛を二尾おいて帰っていきました。
「なるほど、きつねも本心に返ったようじゃな。もう、これからは、いたずらもしまい」

そして、そのあくる朝のことです。
きつねがわざわざもってきてくれた鯛をと、しまっておいた戸だなの中をのぞいてみると、そこに鯛のすがたはなく、大きな葉っぱが二枚かさなっていた、ということです。

(玖珂郡)

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