こうして雷はおつちとよばれて、そのお寺で奉公することになりました
テントクドンテンさまは、 「しばらくこの寺で修業してから天にかえるがよい、そうした方が天の雷一族にも、申し開きができるじゃろう」 といわれたので、その日から毎日、八代の里のはずれまで水をくみに通いつづけておりました。
ある晩のこと、テントクドンテンさまの夢枕に、天から雷の子供がおりてきて、「テントクドンテンさま、あなたのところで水をくんでいますのは、わたくしの父でございます。どうぞ一日もはやく天にもどしてくださいませ」と涙ながらにたのむのでした。
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