そして「薬をもうすこしつかぁさりませ」と言ったら、和尚さんは「そいじゃぁ、もう七日分あげようかの。そのかわりまた、姑を大切にするんじゃぞえ」嫁はまた、和尚さんから言われたとおりにしました。
すると姑は「おまえにこれをあげよう。このごろはわしにようしてくれるから、うれしゅうての」と町で買ってきたよい着物を一反(いったん)、嫁に渡しました。
あわてた嫁はお寺に飛んでいき「和尚さん、おおごとでござります。はよう姑さんを助けてくださりませぇ。姑さんを亡きものにしようなんてとてつもないことを思うちょりました」と大声で叫びました。
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