むかし、むかし、あるところに、二人の若い兄弟が助け合って仲良く暮らしておりました。
ある秋の日のこと、田んぼで稲刈りをしていると、弟が二つの小さな、たにしを見つけました。 何ともいえない、かわいいたにしなので、持ってかえって流しのすみで飼うことにしました。
「たにしや、たにし。外に出ると、鳥たちの餌にねらわれるぞ。ここにじっとしているのじゃぞ」 兄弟は口ぐちにそういって、田んぼへ働きに行きました。
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