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山口むかし話 その15
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「あんたたちは、いったいどこの誰なのだい」
兄弟の声に、はっと振り返った二人の娘は、どうしようかと互いに顔を見合わせていました。
やがて、娘たちは、
「わたしたちは、あなたたちに助けていただいた、たにしの姉妹です」と、こたえました。

驚いた兄弟がいろいろたずねますと、この姉妹は、山ひとつ越えた里の裕福な家の娘たちでした。
しかし、ぜいたくに育てられたのでわがままになり、夕飯の手伝いもしない有様でした。
あまりいうことを聞かないので、つい、母親が
「いうことを聞かないと、たにしになりますよ」と、いったところ
「たにしになってもええわいな」と、姉妹は口ごたえしました。
すると、みるみるうちに、たにしの姿になりかわってしまい、姉妹は、この村の田んぼにやってきて、鳥たちにいつ食べられてしまうかとおびえていたところを、兄弟たちに助けられたということでした。

どうしたわけか夕方だけは人間に戻れるので、姉妹は恩返しに、夕飯を作っていたということです。

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