山口銀行

ウィンドウを閉じる

 
山口むかし話 その17
むかし話トップへ 前へ ページ1 ページ2 ページ3 ページ4 次へ

「あれ、こんなところにお地蔵さまがいてござる。もったいないことじゃから、みんなで川向こうの山のお堂へおまつりしよう」
こうして、眠っているおじいさんをお地蔵さまとまちがえた猿たちは、みんなで手車をくんで、おじいさんをかつぎました。

おじいさんは起きていましたが、だまって猿たちのするようにさせておきました。

そして、川を渡るとき、猿たちは
 「流れははやく水深く たとえわしらは流されようと お地蔵さまだけは流すまい」
と、はやしたてました。
おじいさんは、おかしくてしかたがありませんが、じっと目をつぶってこらえていました。

やがて、猿たちは、おじいさんをお堂にかつぎこむと、どこから持ってくるのか、かわるがわるに
「お地蔵さまにしんぜましょう」
と、たくさんのおさいせんやおもちやお米を、おじいさんの前にそなえました。

前へ ページ1 ページ2 ページ3 ページ4 次へ

ページのトップに戻る

Copyright(C) 2004- THE YAMAGUCHI BANK, Ltd. All Rights Reserved.