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山口むかし話 その18
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また、ある晩のこと、おしょうさんが長祖生(ながそう)を通りかかると、女の子がひとりで、しくしく泣いていました。
おしょうさんは「長祖生きつねにちがいない」と見やぶり、こらしめてやろうと声をかけ、背なかに背おいました。

しかし、おしょうさんが寺に帰りつくと、きつねは背なかからすりぬけてしまいました。

部屋を見まわすと、床の間のほていさんが二つになっています。
そこで、ほていさんを線香でいぶすと、一つがとびだしました。

すると、こんどは茶がまが二つになっています。
しかし、一つはかたちが長いので、それを火にかけました。
さすがのきつねもたまらず、とうとうすがたをあらわし、おしょうさんに手をついてあやまりました。

そこで、おしょうさんは、念のために、きつねから「わび証文(しょうもん)」をとって、ゆるしてやりました。

(注)ほていさん…七福神(しちふくじん)の一人で弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身(けしん)。ここでは置物のこと。

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