むかし、むかし、大きな河をはさんで東と西の岸に、それぞれおじいさんとおばあさんが住んでおりました。
東のおじいさんとおばあさんは、たいへん正直者で、一匹の猫をかわいがっていましたが、貧しいので充分食べさせることができませんでした。
そこで、何とかゆとりができますようにと、毎晩お祈りしていたところ、河の竜宮さまから、えんこうの一文銭(いちもんせん)を授かりました。 ふたりはたいへん喜んで、天井裏に祀(まつ)ったところ、東のおじいさんとおばあさんは日増しにお金持ちになりました。
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