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Vol.40 古き良き岩国の新たなる挑戦
高校生バンドも大活躍
「だれもが地元で音楽活動を続けていけるように音楽シーンを盛り上げ、レベルを高くしたい」とも語る杉原さん。そこまで岩国にこだわるのは、「ここは面白い自己表現をする人が多い町だから」と話します。
その象徴ともいえる場所が、高校生から50代までの音楽好きが集う練習スタジオ『ブルーリバースタジオ』です。ここは、ある社会人バンドが自分たちの練習用に借りた部屋を、月額1万円という安い料金で音楽仲間にも開放した所。思う存分練習でき、音楽を語り合える場所として、岩国のバンドを支えてきました。
幅広い世代の交流は若い世代を育てています。スタジオで会った福田祐司くんは高校2年生。「都会じゃないから面白くないのじゃなく、自分たちで面白くする」と話す彼は自分たちのバンド活動のほかに、大人顔負けにギャラ交渉もこなして好きなバンドを呼び、ライブも主催。今年3月には高校生バンドを集結し、シンフォニア岩国でライブを敢行しました。
また、岩国を拠点に県外へ音楽活動に出かけるバンドも出始めました。20・30代で構成する『リトルエレファント』は、仕事の合間を縫って九州や大阪、東京へもライブに出かけます。彼ら曰く、「僕たちの楽曲は、山と海のある岩国で生まれる音楽そのもの」。
それぞれの思いを胸に、あくまで自然体で音楽に向き合う人々は、イキイキと輝いていました。