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Vol.42 周防国の古都を歴史そぞろ歩き
毛利邸は和風建築の粋
毛利氏庭園では国の名勝を堪能できます。
公爵となって帰郷した毛利氏は、景色や便のよい防府に25,000坪の庭と敷地1,200坪もの豪邸を築きました。完成は大正5年(1916)。屋久杉やドイツから輸入した吹きガラスの窓など、材、匠の技とも贅を尽くした邸宅は、当時の建築の粋を集めたもの。2階からは、秋は紅葉が美しい庭、その先に防府の町を望めます。
庭と反対側には、台所や食器蔵、使用人棟などの屋根がズラリ。
「当時の使用人は90人。名家の娘も行儀見習いとして住んでいました」と館長。「先日、行儀見習いだったという老婦人が来館され、朝は朝風呂に入って身支度し、お客さまの接待などをしたと懐かしがっておられました」。山田さんも初耳の小さな歴史話でした。
毛利氏庭園・毛利博物館
博物館には、三本の矢の伝説のもとになった毛利元就直筆の「三子教訓状」などゆかりの品をはじめ、国宝を含む2万点を収蔵。
住所/防府市多々良1-15-1 TEL/0835-22-0001
開館・開園時間/9時~17時30分(10~3月は17時まで)
休館日/博物館は12月22日~31日、庭園は無休
料金/庭園400円、博物館700円(国宝を展示する11月の特別展は1000円)、共通券1000円