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Vol.42 周防国の古都を歴史そぞろ歩き
防府の新名物、ハモ(鱧)
古いものを巡った最後には、防府の新風を紹介しましょう。
防府は、京都の夏の味覚・ハモの水揚げ高が全国でも5指に入ることをご存じですか。ハモは小骨が多く家庭で料理しにくいため、主に関西に出荷していました。地元に揚がる魚は地元で味わい、名物にしようという動きが起こったのが昨年のこと。現在、18店の飲食店でハモ料理を味わえます。
「お薦めは夏に鍋、ハモのしゃぶしゃぶです。ふわっとした食感とプリっとした歯ごたえは、目前の海で揚がったハモを使うからこそ」。そう語るのは飲食組合組合長で、「和加栄(わかえ)」を経営する葛原豊和さん。アラでとった出汁にくぐらせたハモは、ほどよく脂がのったうまみが美味!
菅公も毛利の殿様もご存じない防府の味。ハモの季節は、初夏から秋風漂う9月までです。
さしみ亭 和加栄(わかえ)
住所/防府市天神1-3-5 TEL/0835-22-0630
営業時間/11時~14時、17時~22時 定休日/水曜
※ハモ料理を出す18店中の一店。初夏から9月までハモ料理が食せます。
その他の歴史スポット「古来の塩作りを体験」
防府の三田尻は塩の里。浜一帯には江戸時代から昭和まで、播州赤穂と並び日本の塩業を支えた塩田がありました。塩田跡には『三田尻塩田記念産業公園』があり、復元された入浜式塩田の施設で古来の塩作りを体験可能(10月まで)。約2時間かけて、海水に浸した砂から鹹水(かんすい・濃い塩分の水)を作る作業です。
住所/防府市大字浜方381-3 TEL/0835-25-3510
入園時間/9時~16時
休園日/4~10月は月曜、11~3月は月・火曜。祝日の翌日。12月29日~1月3日
入園料/300円、小学生以下200円
※体験希望は7日前までに連絡を