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Vol.48 ふるさと味自慢~春の山陽篇
素朴な味が、思い出の味
大畠町から周防大島へ渡ると、みかんを使用した「みかん鍋」も近年人気のふるさとの味。近海魚をふんだんに入れた寄せ鍋に、焼いたみかんを他の具材と一緒に入れます。この鍋料理は、大島の料理店やホテルのシェフが集まって作った「周防大島鍋奉行会」の考案料理。目印は「鍋奉行御用達」の焼き印が入った温州みかん。みかんに含まれる豊富なビタミンで、美肌効果もあるとか?あっさりとした味わいに、ついつい食べ過ぎてしまうこともありそう。
周防大島に古くから伝わる「かいもち」も名物。サツマイモをかいて(混ぜて)つくることから「かいもち」と名付けられた説や、昔は米がなかなか手に入らなかったため、ヒエや粟とサツマイモを使って空腹をしのいだことから「介もち(助ける)」という一説もあるそう。口にいれるとほどけるように柔らかく、サツマイモの自然の甘みが生きた素朴な味わいです。
■周防大島温泉 ホテル大観荘
山口県大島郡周防大島町小松1656-3
TEL:0820-74-2555
今回訪れたのは瀬戸内沿岸ですが、山口県にはまだまだ古くから伝わる郷土料理や名産品、そして新しく生まれた逸品がたくさんあります。海の幸も、山の幸も、地元の人の手によってあたたかく守られたふるさとの味。ぜひ味わってみてください。