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Vol.52 映画の中の景色を探しに スクリーンの中で、息づくふるさと。
古き佳き時代を偲ばせる街。
撮影が行われたのは、渡辺翁記念会館。なんと映画館に入場するシーンを撮影するためだけに映画スタッフや出演者が来られたのだとか。当時の映画館は観音開きの扉がほとんどだったらしく、現在はそのスタイルの会館は日本でも数少ないのだそうです。映画を完成させるための、スタッフの方々の妥協のない姿勢には本当に驚かされます。
舞台となったのは、鹿野町立大潮小学校(現在は廃校)。主な撮影は物語の舞台でもある広島県で行われ、ここでは運動会と教室のシーンが撮影されました。監督や撮影スタッフを始め、役者さんや出演者の子供たちと、大人数で広島から来られて撮影時はとてもにぎやかだった様子。また当時の様子を再現するために、サッシの窓は全て木枠に作り替えられ、黒板も木製のものを用意したというこだわりよう。エキストラで映画に参加された石川光生さん(鹿野町在住)は「スタッフの方々のこだわりには本当に驚きました。この撮影のおかげで町が活気づいてきたことがうれしい」。この映画がきっかけとなって、町もこれから賑やかになりそうですね。
ふるさと紀行はVol.52で最終回となります。ご愛読ありがとうございました。