むかし、むかし、大むかしのことです。 大きな大きな森のなかに、動物たちと鳥たちとが、たくさんすんでおりました。
あるときのこと、どちらがすぐれているか、ということでいいあらそいがおこりました。 しかし、いいあらそいでは、どちらがすぐれているのか、きりがつきません。
とうとう、たたかって勝ち負けをつけよう、ということになりました。
さっそく、動物たちは、あつまって相談しました。
知恵のあるきつねを指揮者にして、作戦をいいわたしました。
「わしが相手のようすをみて、ここじゃというときにゃぁ尻っぽをあげる。そしたらみんなは前に進み、尻っぽをうしろにさげたらあとにさがる、ちゅうことにしよう」
このとき1ぴきの蜂がまぎれこんでいて、この作戦をすっかりきいていました。
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