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山口むかし話 その2
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気の毒なのはきつねでした。無理をして尻っぽをあげようとしては蜂にさされたので、細い尻っぽがはれあがって、今のように大きな尻っぽになってしまいました。

そして、鳳凰はふくろうとの約束などすっかり忘れてしまったのでしょうか、あくる年のとり入れがすんでも、約束の大豆を持ってはきませんでした。

それでふくろうは、鳳凰に約束を思い出させるために、
「鳳凰大豆を五斗もってこい、鳳凰五斗もってこい、鳳凰、鳳凰、ホーオー、ホーオー」といつまでもないているのだ、ということです。

(厚狭郡)

(注)鳳凰…古来中国で竜などとともに、四瑞として尊ばれた想像上の瑞鳥。

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