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山口むかし話 その4
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そしてよわよわしく言いました。
「お前さんの願いは何でも聞いちゃるから、はよう、このばけもんをのけちょくれ」
そこで娘は、かっぱに水のもりを頼みました。
そして背中のひょうたんをとってやると、
「はあ、そのばけもんはおそろしい。そないなもん持っちょるお前さんもごめんじゃ」と言って、かっぱは水の中へ帰って行きました。

それからというものは、田んぼにはいつも水がたまり、おじいさんと娘の苦労はなくなりました。
そのかわりかっぱにはお礼にと、夏がくるといつも、かっぱの好きなきゅうりを淵に流してやることにしたそうです。

(都濃・佐波郡)

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