「こりゃあ、狐じゃわい」と腹をたてた馬飼いたちに狐は驚いて 「お助けください」と、ひらあやまりにあやまりました。 すると、太吉から仔馬を買った馬飼いが 「さっきの七両を太吉からとりもどすまでは、ゆるされんわい」といいました。
これを聞いて狐はいっそう驚き 「ひゃあ、あれは太吉どんじゃなく、わたしの仲間の狸が化けたもんです。お金は必ずとりもどしますけえ、お助けください」と、泣いてあやまりました。
これを聞いた馬飼いたちは 「太吉どんに迷惑のかかるところじゃった」と、あっけにとられてしまいました。
こうして太吉は、まんまと大金をもうけ、狐に仕返しをすることができた、ということです。
(都濃・佐波郡)
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