むかし、むかし、ある山里に、たいへん情け深いおじいさんとおばあさんが、仲良く暮らしておりました。
ある年の暮れのこと、お正月のおもちを買うために、二人は雪よけ笠をつくって町で売ることにしました。 しかし、まだ十二しかできないうちに、大つごもりになりました。 もうあすはお正月です。 おじいさんは、できたての笠をもって、雪の山道をくだって町の方へ出かけました。
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