その帰り道のことです。 雪の降る中を笠もかぶらずに、ひょろひょろと今にも倒れそうな、とても気の毒なおばあさんに出会いました。
情け深いおじいさんは、おばあさんに 「もしもし、どうなされたかや」と、声をかけました。 すると、そのおばあさんは、きのうから何も食べていないと答えました。 おじいさんは気の毒に思い、自分の弁当とかぶっていた笠をおばあさんに渡しました。
すると、おばあさんは、一つの小さな袋を取り出し、 「これは宝袋という不思議な袋じゃそうです。お礼にどうぞうけてくだされませや」と、おじいさんに渡しました。 おじいさんは不思議に思いながらも、家へ帰りました。
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