山口銀行

ウィンドウを閉じる

 
山口むかし話 その16
むかし話トップへ 前へ ページ1 ページ2 ページ3 ページ4

その夜明けのこと、「えいやさあ、よーいやさあ」という掛け声に、どさりと何やら物音がしました。
おじいさんとおばあさんが、そっと戸を開けてみると、つきたてのおもちがたくさん置いてありました。
二人は驚いて向こうを見ると、笠をかぶった十二人の地蔵様たちが帰って行くところでした。

「ありがたや」と二人がふしおがんでいると、おじいさんのふところから、ぽろりと、気の毒なおばあさんにもらった宝袋が落ちました。
おじいさんが開けてみると、小判が一枚はいっていました。
不思議に思って、もう一度開けてみると
二枚、四枚と、開けるたびに小判はどんどん増えていきます。

次の日の朝、二人は、気の毒なおばあさんに小判を返そうと探しましたが、どこにも見当たりません。

おじいさんとおばあさんは
「これも神様がおさずけくださったのじゃろう」
と、大喜びし、たちまち大金持ちとなって幸せに暮らしたということです。

(阿武郡)

前へ ページ1 ページ2 ページ4 ページ4

ページのトップに戻る

Copyright(C) 2004- THE YAMAGUCHI BANK, Ltd. All Rights Reserved.