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Vol.39 長門に息づく文化の旅

金子みすゞの心を育てた仙崎を歩く

金子みすゞ記念館前の写真(かまぼこ板で制作したモザイク画)

金子みすゞ記念館の前には、地元の商工会議所青年部がかまぼこ板で製作したモザイク画が。

長門市仙崎。美しい海を見渡す小さな漁師町に、童謡詩人・金子みすゞは生まれました。

能にあふれながら、不幸な結婚を経て26歳の若さで逝った幻の詩人。全く無名だった彼女は矢崎節夫さんという児童文学者に掘り起こされ、素朴で心あたたまる童謡は人々の心をとらえて広がっていきました。平成15年に記念館が完成、毎年全国から10万人を超えるファンが訪れています。

そんな人々にいつも「町全体がみすゞさんの記念館です」と話すのは、地元で“みすゞ蘇り”を見てきた金子みすゞ顕彰会事務局長の草場睦弘さん。「みすゞさんは見えないものも、心の目で見た人。仙崎にはそんな豊かな心を育てる風土があるのです」。

仙崎港の写真

王子山から仙崎港を眺む

 

左/草場睦弘さんの写真 右/復元されたみすゞさんの部屋の写真

左/草場さんは矢崎さんと活動した一人。右/記念館2階には復元されたみすゞさんの部屋も

通の漁港の写真

通の漁港にて

その風土を伝える場所として、青海島(おおみじま)の通(かよい)にある鯨墓へ案内してくださいました。かつて捕鯨が盛んだった通には、鯨に戒名をつけて弔い、子鯨や胎児までも手厚く葬る風習がありました。その象徴が、300年以上も前に漁師が建てた“鯨墓”です。

父親が通出身のみすゞさんは、鯨の法要をうたった『鯨法会』や『鯨捕り』などの詩も残しています。

「通の人々がもつ命を慈しむ心が、みすゞさんの詩の原点だと思っています」と草場さん。

通を後にして、童謡に出てくるゆかりの場所を巡りました。「町が好きになる」とうたった王子山、花見をした極楽寺…。自然や町の風景にみすゞさんのまなざしが息づいていました。また、生家がある界隈には6つものお寺があり、「漁の無事や魚への感謝から、土地の人々は昔朝夕お参りしたそうですよ」と 草場さん。そんな人々の姿も彼女の心象風景だったのでしょうか。

通の鯨墓の写真

通の鯨墓は海を見渡す高台にある。

 
金子みすゞ記念館

住所/長門市仙崎字西祇園1308
TEL/0837-26-5155
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/毎月最終火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料/一般350円、高校生以下150円

金子みすゞ記念館の写真

 

コラム「仙崎のおみやげ」

仙崎と言えば、焼抜かまぼこ。みすゞ通り界隈にある『大和蒲鉾』は、生のすり身作りから手がける今では数少ないかまぼこ工場。毎朝仕入れたエソをさばいてすり身を作り、その日のうちに焼き上げるので鮮度抜群です。
◎大和蒲鉾株式会社 TEL/0837-26-0611

焼抜かまぼこの写真

 

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